どうも、ぱぱをです。
この度、我が家でのネントレ(ねんねトレーニング)が少しうまく行っていない部分もあり、あらためてネントレについて勉強し直そうということで、何冊かネントレ本を購入しました。
せっかくなので、ネントレをしてみようと考えている人に、どんなネントレ本があって、どういう違いがあるのかという情報を提供できれば、ということで記事にすることにしました。
今回紹介するのは、「ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 改訂版」です。
この本は、私が初めて買ったネントレ本の改訂版になります。
他の人に改訂版の方を勧めておきながら、自分が読んでいないというのも申し訳ないので、今更ながら私も買いました。
結論から言うと、私は初版を持っていますが、それでも改訂版を買ってよかったな、と思いました。
それは、改訂版で更に色んなパターンの悩みに対する対処法が載っていたり、説明が追加されていたりして、それがまさに自分が悩んでいたものだったりしたからです。
ちなみにネントレ本の比較・評価についてはこちらの記事で書いています。
【関連記事】
【ネントレ本完全比較】自分におすすめの1冊を見つけよう
ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座
この本の初版は1999年にイギリスで出版され、口コミで噂が広がり50万部のベストセラー育児書となっています。
その後アメリカでも出版され、スペイン語、オランダ語、中国語など、世界各国で翻訳されて読まれています。
2017年に改訂版である本書が出版され、初版本と合わせて100万部のベストセラーになっています。
ジーナ氏の圧倒的な経験量とそれに基づく情報量
この本の著者であるジーナ・フォードは、12年間で300以上の家庭でナニー(乳母)として働いていた経験を元にこの本を執筆しています。
他の育児書やネントレ本を書いている人たちは、医者であったり、育児コンサルタントだったりするので、実際に赤ちゃんと一緒に生活して世話をした数は彼女の足元にも及ばないでしょう。
彼女の経験量と育児の現場で得た情報量は、他の育児書の著者と比べて段違いです。
さらに改訂版となる本書では、初版から90ページも追加されており、初版を読んで実践した母親とのやりとりや、その後の育児コンサルタントの仕事から得たフィードバックが追加されて、さらに色々なパターンに対して、解決法を提案しています。
最後の目次の項目を見てもわかるように、この本からはネントレのやり方だけでなく、数多くのうまくいかないパターンへの対処法が得られます。
ジーナ式の評価
この本の評価は、こんな感じです。
読みやすさ | ★★ |
実践しやすさ | ★★★ |
詳しさ | ★★★★★ |
医学的な根拠の強さ | ★★★ |
赤ちゃんへの優しさ | ★★★ |
ママ(パパ)への優しさ | ★★★ |
読みやすさ★★
文章がほとんどで、イラスト等はほとんどありません。
また内容が盛りだくさんなせいか、中項目レベルまでしか目次に書かれておらず、小項目は目次に書かれていないので、目次からピンポイントで探したい記述にたどり着くのは難しい場合があるため、★2にしています。
実践しやすさ★★★
スケジュールの調整や授乳の仕方については相当詳しく書いていますが、寝かしつけを変える部分についてはそこまで詳しく書かれていません。
彼女の経験的にうまくいかなかったケースがほとんどなかったせいかもしれませんが、「このやり方で何日間うまくいったら次のステップへいく」とか「5〜10分おきに様子を見に行く」くらいです。
ただ、やることはシンプルでわかりやすいので★3にしています。
詳しさ★★★★★
この本はケース別の対処法が事細かに書かれていて、ほぼネントレの辞書みたいなものです。
特に母乳での授乳に関するトラブルや、スケジュールの調整の仕方、赤ちゃんの寝かせ方については他のどのネントレ本よりも詳しく書かれていますので★5にしています。
医学的な根拠の強さ★★★
所々で、医師の提唱するメソッドも紹介してくれていますが、大半は彼女の豊富な経験によるアドバイスなので、医学的な裏付けはそこまでありませんので★3にしています。
ただ、実際に彼女の本でネントレを成功させている人は世界中にたくさんいるので、それが根拠と言ってもいいかもしれません。
赤ちゃんへの優しさ★★★★
初版本では泣いている赤ちゃんを5分おきくらいに様子を見に行きながら、一人で寝付くのを待つだけでしたが、改訂版で赤ちゃんを抱いている状態で寝かせるところからステップアップで一人寝させられるようになりました。
なので、★4にしています。
ママ(パパ)への優しさ★★★
ジーナ式は基本的にネントレをするか迷っている人よりも、すでにやろうという決めている人に向いています。
なので★3にしています。
ジーナ式を読んだ感想
ボリュームがすごい
まず手にとった時点で、ずっしりとして分厚いです。
これを頭から全ページ読むのはかなり難儀ですし、する必要もないかな、と思います。
もちろん、まだ子供が生まれる前で、時間がたくさんあるということであれば、通して読むに越したことはないです。
ただ、すでに子供が生まれていて、日々の生活で余裕がないという場合には、睡眠環境の準備とスケジュールだけ実践して、余裕ができてきたり、うまくいかない部分があれば、自分に必要そうな部分を読むという形でも良いと思います。
あるいは、パパさんに読んでもらって、やり方を教えてもらうというのでも良いかもしれません。
ネントレには夫婦の理解と協力が不可欠ですし、パパさんが積極的に育児に参加するきっかけになるかもしれません。
ジーナ式ネントレを実践する前にここは読んでおくべき
とはいえ、やはりページ数が多いので、初めてのジーナ式ネントレを実践する上で、はじめる前に最低限読んでおくべきだと思う部分をピックアップしてみました。
- 第1章のP15〜22、「赤ちゃん用の子ども部屋」の部分
- 第2章のP45〜50、「ママとパパにとっての利点」まで
- 母乳育児の場合は、第3章のP71〜86
- ミルク育児の場合は、第3章のP92〜104
- 第5章のP133〜167までの、自分の赤ちゃんの月齢の部分
- 第6章の、「スケジュールをはじめる前に」と、自分の赤ちゃんの月齢のスケジュール
他の部分は、実践してみてうまくいかない場合に読んでみる、という進め方でも良いと思います。
予想外のところに自分のトラブルについての回答が書かれていたりするので、困ったらあちこち読んでみると探していた答えが見つかるかもしれません。
ネントレで困ったら読むべき本
とにかく様々な家庭でナニーとして働いており、その後育児コンサルタントとして様々な家庭の問題に向き合ってきているので、他のジーナ式でないネントレをやっている人であっても、困った時に読んでみると、答えが見つかるかもしれません。
私も困った時にこの本を開くと、それそれ!となることが多々あります。
最近だと、途中から朝方起きるようになった場合の対処法もこの本の中で見つけました。
ネントレでなにか困っているのであれば、一度手にとってみることをおすすめします。
ジーナ式ネントレスケジュールの特徴
ジーナ式のスケジュールの特徴は、赤ちゃんの要求を先回りして満たしつつ、ママさんたちが楽しく子育てできるように組まれているというところです。
具体的には、大人の食事の時間である12〜14時、19〜22時に赤ちゃんの長めのねんねがくるように組まれており、生後2、3ヶ月くらいから夜通し寝るように組まれています。
なので、ネントレをはじめる前は、味わう暇もなくかきこんでいたご飯をしっかり味わって食べることができるようになりますし、夜には休憩を取る時間もあります。
また、生後0週からはじめることができるので、今赤ちゃんの睡眠で悩んでいる人の助けになります。
ジーナ式はスケジュールが細かくてできないという人もいますが、慣れればむしろ考えなくて良いので楽ですし、得られるメリットのほうが断然大きいです。
さらに、お出かけする場合のスケジュールの調整の仕方まで細かく書かれています。
ジーナ式ネントレの寝かしつけのなくし方
ジーナ式ネントレというと、泣いている赤ちゃんをそのまま見守るという、いわゆる泣かせるネントレのイメージが強い人もいるかもしれません。
確かに初版ではそのようなやり方しか書いていませんでした。
しかし、改訂版となる本書では、抱っこで寝かせるところから段階を踏んで寝かしつけをなくしていくような方法をアドバイスしています。
なので、赤ちゃんを泣かせっぱなしにすることに抵抗がある人にも実践できる様になっています。
ジーナ式ネントレ本をおすすめする人、しない人
おすすめする人
- 赤ちゃんに早く夜通し眠るようになってほしい人
- 赤ちゃんが泣いている理由がわからなくてつらい人
- 赤ちゃんをいつ、どれくらい寝かせればいいのかわからない人
- ネントレに興味がある人
- ネントレのやり方を知りたい人
- ネントレを始めたけどうまくいっていない人
- 育児がつらい人
- 目次を読んでビビッときた人
個人的には、きつかった時期にこの本に救われているというのもあり、子供が生まれる前にみんなが読むようにすればいいのに、と思ったりしています(笑)。
おすすめしない人
この本は基本的にネントレに関することやその周辺の情報については、とても詳しく書いていますが、唯一、寝かしつけをなくしていく部分についてはやり方は書かれているものの、様々な失敗パターンに対するアドバイスは書いていません。
なので、既にスケジュールは定着しているし、朝まで夜通し寝るようになっていて、残る問題は寝かしつけだけ、ということであれば、今買うべき本はこの本ではないかもしれません。
また、この本は基本的に文字がほどんどなので、絵とかイラストとかがないと読むのが辛い、という人にはあまり向いていません(とても有用なので頑張って読む価値はあると思いますが)。
そういう人には全体的に漫画やイラストが豊富に使われている、こちらのほうが向いていると思います↓(ただし読みやすい分、失敗時の対処法は少なめ)
「ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」の内容(本の目次)
本にどんな内容が書かれているのか知りたいときに、誰かがまとめたものを見るより、目次にざーっと目を通すほうが早いし、漏れがないので、目次をそのまま記載させてもらいます。
目次については著作権に引っかからないようですが、もし著作権者側から指摘があれば削除させてもらいます。あしからず。。
なおカッコ書きしているのはページ数です。
自分が知りたい内容にどの程度ページ数が割かれているのか知る目安になるかと思います。
第1章 出産前に準備することは?(13)
- 赤ちゃん用の子ども部屋(15)
- インテリア/ベビーベッド/ベビーベッドの寝具類/おむつ交換台/ワードローブ/いす/カーテン/カーペット/照明
- ベビー用品(22)
- クーハン、ゆりかご/ベビーカー/チャイルドシート/ベビーバス/おむつ替えマット/ベビーモニター/ベビースリング/ベビーチェア/ベビーサークル
- 授乳のために必要なもの―母乳の場合(31)
- 授乳用ブラジャー/母乳パッド/授乳クッション/おっぱい専用の薬/電動搾乳機/冷凍保存できる母乳バッグ/哺乳びん
- 授乳のために必要なもの―ミルクの場合(35)
- 哺乳びん/哺乳びん用の乳首/哺乳びん用ブラシ/乳首用ブラシ/洗浄用のボウル/消毒グッズ/電気ケトル
- 新生児のための衣類(38)
- 肌着/パジャマ/普段着/カーディガン/ソックス/帽子/ミトン/おくるみ(スワドル)/ブランケット/防寒着、ジャンプスーツ/アウター
第2章 なぜ赤ちゃんの生活にスケジュールが必要なの?(045)
- 「ジーナ式スケジュール」は何が違うの?(46)
- 赤ちゃんにとっての利点(48)
- ママとパパにとっての利点(49)
- ジーナ式以外の授乳スケジュール(50)
- 4時間おきの授乳/ディマンド・フィード(赤ちゃん主導型の授乳法)
- ジーナ式スケジュールに関するQ&A(55)
第3章 授乳について(71)
- 母乳育児がうまくいかなくなる理由(72)
- 母乳が作られる仕組み(74)
- 催乳反射/母乳の成分
- 母乳育児を成功させるためのジーナ式メソッド(78)
- 母乳育児を成功させるポイントは「搾乳」(82)
- 母乳過多に悩んでいるのなら(86)
- 母乳育児と職場復帰を両立するコツ(88)
- 母乳からミルクへの上手な切り替え方(89)
- ミルク育児の場合(92)
- ミルク育児を軌道に乗せるための工夫(94)
- 衛生管理と消毒/ミルクの飲ませ方
- ミルク育児を成功させるには(101)
- ミルクのあげすぎに注意(103)
- 6ヶ月未満の赤ちゃんに湯冷ましを与えること(104)
- 授乳に関するQ&A(105)
第4章 睡眠について(113)
- 睡眠とディマンド・フィードの関係(116)
- 睡眠のリズム(119)
- 就寝時間を定着(120)
- 朝早く目を覚ます(124)
- 睡眠に関するQ&A(128)
第5章 赤ちゃんのスケジュールを整えるには(133)
- 授乳の時間(134)
- ねんねの時間(136)
- 遊びの時間(138)
- 抱っこの時間(139)
- 1年目の授乳スケジュール(140)
- 授乳のリズムを理解しましょう(144)
- 朝6〜7時の授乳/午前10〜11時の授乳/午後14時30分の授乳/午後18〜19時の授乳/最後(22〜23時)の授乳/夜中の授乳
- 1年目のお昼寝時間を組み立てるには?(161)
- お昼寝がいかに重要か
- 睡眠リズムを理解しましょう(163)
- 午前中のお昼寝/ランチタイムのお昼寝/夕方のお昼寝
- 【お昼寝を2回に分ける方法】(167)
- スケジュールを調整するには(178)
- 保育園に通うための調整法(179)
- 睡眠について/授乳について
- お出かけのための調整法(182)
- ランチの時間にお出かけする場合/友人宅で夜まで過ごす場合/新鮮な空気と運動を
- 夜のお出かけのための調整法(186)
- 赤ちゃんとのお出かけを成功させる方法
- 旅行のための調整法(190)
- 時差ボケの解消法
- 《長距離で旅行した場合のスケジュール》(193)
- 気をつけること(196)
第6章 ジーナ式スケジュール・実践編
- スケジュールをはじめる前に(199)
- 低出生体重児の場合/出産後しばらくたってからスケジュールをはじめる場合
- 【1〜2週目のスケジュール】(202)
- 【2〜4週目のスケジュール】(212)
- 【4〜6週目のスケジュール】(226)
- 【6〜8週目のスケジュール】(240)
- 【8〜12週目のスケジュール】(254)
- 【3〜4ヶ月目のスケジュール】(264)
- 【4〜6ヶ月目のスケジュール】(274)
- 【6〜9ヶ月目のスケジュール】(284)
- 【9〜12ヶ月目のスケジュール】(292)
第7章 1年目によくあるトラブル
- 一般的なトラブル(302)
- げっぷ/コリック/泣いている理由/おしゃぶり/しゃっくり/おっぱいの吐き戻し/胃食道逆流症/パパやママと離れられない/人見知り
- 授乳・食事関するトラブル(324)
- 授乳の時に機嫌が悪くなる/おっぱいの出が悪い/夜中の授乳回数が多すぎる/授乳中に眠ってしまう/授乳を嫌がる/離乳食を嫌がる/偏食がある/舌小帯短縮症
- 【母乳の出をよくするためのスケジュール】(328)
- 【コア・ナイト・メソッド】(338)
- 睡眠のトラブル(350)
- 寝付きが悪い/19時の寝付きが悪い母乳育ちの赤ちゃん/朝早く目を覚ましてしまう/夜中に何度も目を覚ます/半分眠ったままの授乳/病気の時/ランチタイムのお昼寝がうまくいかない/お昼寝で問題が起きたときの対処法/寝付きをよくするには/歯ぐずり/睡眠パターンが崩れてしまった
- 【寝付きをよくするメソッド】(354)
- 【ランチタイムのお昼寝のクライ・ダウン・メソッド】(371)
- まとめとヒント
まとめ
ここまで読んでみて、自分が知りたい情報がありそうだったしょうか?
初めての育児はわからないことだらけです。
病院の先生も保健師さんも「今はつらいかもしれないけど、そのうちちゃんと夜寝るようになりますよ」と口を揃えて言います。
でも、私もそうでしたが、いつ来るかわからない「そのうち」を待っていられる心の余裕があるうちはいいですが、それがなくなってきたら「今なんとかして欲しい」わけです。
それに答えてくれるのが、ネントレだと私は思っています。
実際我が家はネントレに救われました。
生後0週からでも始められるネントレ、今つらくてなんとかしたいのであれば、我が家にとってそうであったように、本書はきっと役に立ってくれると思います。
今回レビューした商品の情報はこちら↓
ちなみに、我が家で実際にこの本の初版本を読んで実践したネントレ記録はこちらです↓
【関連記事】
【ジーナ式】ネントレ成功記録〜1日目〜
生後4ヶ月目のネントレ記録 〜夜通し寝が崩れはじめる〜
ネントレ本の比較・評価はこちらでやってます。