どうも、ぱぱをです。
生後2ヶ月からネントレをやって、失敗もしつつ、寝かしつけなしで赤ちゃんが寝るようになった経験から、赤ちゃんが夜ぐっすり寝て、親もぐっすり眠るために重要な3つのポイントについて、説明したいと思います。
先に書いておくと、赤ちゃんが一人で夜ぐっすり眠れるために重要なことは、昼間に寝すぎないこと、授乳量が足りていること、寝るときに変な癖がついていないことの3つです。
この3つが満たされていれば、基本的には夜ぐっすり一人で寝れるはずです。
ただ、この3つのポイント以外にも赤ちゃんの眠りを阻害する原因は数多くあります。
先にそれらについて簡単に確認した上で、3つのポイントについて見ていきたいと思います。
赤ちゃんが眠れない原因
赤ちゃんといえども眠ることに関して、大人とそんなに違うわけではありません。
赤ちゃんはなぜ眠れないのかを話してはくれないので、こちらが消去法で眠れない原因を探していくしかありません。
赤ちゃんが眠れない原因とその対処法については、こちらの記事でまとめているので、できていないものがないか確認してみてください。
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赤ちゃんを夜ぐっすり寝かせるための準備
なお、上記記事に書いた以外でも、赤ちゃんはとても嫌なことや痛いことがあると、その刺激の影響を夜まで、場合によっては翌日まで持ち越してしまいます。
昼間に予防接種をした日は夜にギャン泣きしてなかなか寝なかったり、その翌日も夕方泣いて寝なかったりします。
こればっかりはどうしようもないので、1日、2日の辛抱だと思って、なるべくいっぱい抱っこして安心させてあげましょう。
赤ちゃんが夜ぐっすり寝るための3つのポイント
上記記事の赤ちゃんが眠れない要因を排除してもなお、生後1ヶ月を超えた赤ちゃんが夜2時間とか3時間で起きてしまう場合、これから書く3つのポイントを抑えることで、夜間により長く寝てくれるようになる可能性が高いです。
昼寝させ過ぎない
昼に寝過ぎると夜眠れなくなるのは大人も同じはずですが、赤ちゃんについては、そのことを忘れがちです。
赤ちゃんは大人よりも睡眠時間が長いですが、いくらでも寝るわけではありません。
また、月齢が上がっていくにつれて、睡眠時間も減っていきます。
ジーナ式ネントレでは7時から19時の間の合計昼寝時間を下記の表のように推奨しています。
月齢 | 1日の合計昼寝時間 |
0〜1ヶ月 | 5h |
1〜2ヶ月 | 4〜4.5h |
2〜3ヶ月 | 3.5h |
3〜4ヶ月 | 3h |
4〜6ヶ月 | 3h |
6〜9ヶ月 | 2.5〜3h |
9〜12ヶ月 | 2.5〜3h |
大人でも同様ですが、特に15時以降にたくさん寝てしまうと、夜寝にくくなってしまうので、夕方以降の昼寝は少し疲れを取る程度に15〜30分以内にしておいたほうがよいです。
1日の授乳量の確保
7時〜22時までの授乳量
月齢の低い赤ちゃんは、胃の容量が少ないため、寝る前にお腹いっぱい飲んでも3、4時間後にはまた授乳が必要になります。
3ヶ月くらいから母乳のみの赤ちゃんでも22時半に授乳したあと、7時まで寝るようになってきます。
でもそのためには寝る直前の授乳だけでなく、それ以外の授乳時もしっかり赤ちゃんに飲んでもらって、1日に必要な授乳量を飲ませておく必要があります。
そうしないと夜中にお腹が空いて起きてしまったり、体重がうまく増えなかったりしてしまいます。
後乳(こうにゅう)を飲ませる
夜長く寝てもらうためには、寝る前の授乳で後乳を飲ませておくことが大事です(ミルクの場合は後乳については考慮不要です)。
母乳の成分は出始めの「前乳」と出終わりの「後乳」で少し違います。
出始めの「前乳」は脂肪が少なく、さらってしていて色も薄めですが、出終わりの「後乳」は脂肪分が多くて、少し粘り気のある母乳になります。
後乳は脂肪分が多いため、腹持ちがよく、夜中に赤ちゃんのお腹が空きにくいので、長く寝てくれるようになります。
後乳はお乳が空っぽになる前に出るため、片乳ずつ空になるまで飲んでもらうようにすると良いです。
途中で寝たら起こして飲ませる
赤ちゃんはミルクやお乳を飲んでいると、まだ飲めるのに先に眠気がきて寝てしまう場合が多々あります。
その場合に寝たからよいか、とそこで授乳を終わりにしてしまうと必要量飲めていない場合があります。
飲んでいる途中で寝てしまった場合には、一度ベッドに寝かせたり、オムツを変えたりして目を覚まさせて、もう一度飲ませましょう。
それでも飲まないようであれば無理に飲ませる必要はありません。
寝るときになにもしない
寝かしつけは必要ない
寝かしつけをしてしまうと、赤ちゃんは一人寝(一人で眠りにつくこと)ができなくなってしまうので、赤ちゃんに長く寝てもらうには寝かしつけはしないほうがよいです。
とはいえ、寝かしつけをしている人も多いのではないかと思います(わたしもそうでした)。
それは、子育てを始めた頃に泣いている赤ちゃんを抱っこしてあげていると寝た、という経験を繰り返して、親のほうが「泣いている赤ちゃんは抱っこしないと寝ない」と思い込んでしまっているからです。
でも寝かしつけが大変になるにつれて、なんで一人で眠りにつけないんだろう、と思うことが一回はあるのではないでしょうか。
実は、寝かしつけが赤ちゃんを一人で眠りにつけなくしているのです。
赤ちゃんが泣くたびに抱っこし、そのまま寝るまで抱っこし続ける、あるいはそれだけでは寝ないから部屋の中を歩き回ったりします。
赤ちゃんをこういう経験を通して、寝るときには抱っこや歩きまわる振動がある、つまり「寝る=抱っこ(や振動)」と学習します。
さらに泣くことで、より心地良いもの(抱っこだけでなくゆらゆらやあるき回る振動)がくることも学習します。
そして、抱っこがないと寝れない、同じ寝かしつけでは満足できなくなるというようになってしまいます。
しかし、現実問題赤ちゃんは抱っこしないと寝なくなってしまっている、という人も多いと思います。
では、どうすればいいのでしょうか。
眠くなるのを待つ
これまで、抱っこ等で寝かしつけていた人でも、稀に、眠そうにしていた赤ちゃんが一人で寝ていたという経験がある人もいるのではないでしょうか。
赤ちゃんは本当に眠ければ、寝かしつけなしでも寝ることがあります。
大事なのは、赤ちゃんが眠くなるタイミングを逃さずに、赤ちゃんを眠りやすい環境においてあげることです。
ただ、それでも一度「寝る=抱っこ(や振動)」と学習してしまった赤ちゃんは、寝るときに抱っこがないと泣きます。
でもここは親も赤ちゃんも我慢しなければなりません。
幸い、赤ちゃんは順応性が高いので、数日そうやって眠いときに一人で寝ることを繰り返せば、一人寝ができるようになってきます。
そうすると、今度は、じゃあ赤ちゃんが眠くなるタイミングはいつで、どうやって寝かせればいいのか、ということになります。
赤ちゃんの活動限界時間を知る
生後6ヶ月までの赤ちゃんが起きて活動している時間は40分〜2時間程度です。
個人差もかなりあるので、実際に赤ちゃんを観察して活動限界時間を確認した方がよいです。
確認の仕方としては、
- 赤ちゃんを1時間以上寝かせる
- 起きてから20分後に観察を始める
- 観察を始めたら赤ちゃんを刺激しないようにする
- あくびを連発するか、視点が一点を見るようになる
4について、授乳をした直後のものはカウントしません。
授乳直後は眠そうにすることが多いですが、これは活動限界時間とは関係なく、そのまま寝かせても基本的に長時間は寝ないからです。
なので授乳直後を除いて、4をしたあたりが活動限界時間と考えて良いでしょう。
何回か観察して平均を取るようにすればより正確です。
活動限界時間がわかったら、次はどのように一人寝まで持っていくかです。
一人寝のさせ方
活動限界時間ではなく、活動限界時間の20分くらい前に寝室に連れていき、それ以降赤ちゃんを刺激しないようにします。
「刺激しない」とは、テレビを見せたり、遊んだり、話しかけたり、目を合わせたりしないということです。
寝る前に刺激してしまうと、疲れて眠くなるはずなのに興奮して眠れなくなってしまうためです。
あるいは興奮したまま寝るので、途中で目が覚めやすくなってしまいます。
寝室に連れて行ったら、寝室を薄暗くし、おもちゃなどの赤ちゃんを刺激するものが目に入らないようにしましょう。
いきなり暗い所に連れて行って赤ちゃんが泣いたりする場合には、徐々に暗くしていきます。
そして、ベッドに寝かせた状態で活動限界時間まで待ち、時間がきたら電気を消して部屋から出ます。
激しく泣くと眠りにくくなってしまうため、寝ぐずりをする場合には、寝ない程度にあやしてあげて、うとうとし始めたらベッドに移します。
もし抱っこしている最中に寝てしまったときは、一度目を開けさせてからベッドに寝かせます。
寝る瞬間は必ずベッドで迎えるようにしてあげます。
ここで大事なポイントは
- 活動限界の20分前から刺激しないようにする
- 薄暗い部屋で活動限界時間を待つ
- 寝ぐずりする場合はあやしてもよいが、うとうとし始めたらベッドに寝かせる
- 寝る瞬間はベッドの上で迎えさせる
です。
ベッドの上で眠りにつく習慣をつけることが何よりも大事です。
これによって、眠りが浅くなったときに、抱っこされてないことに気づいて泣いたり、一人で眠りにつけなくて起きてしまうのを防ぎます。
泣いて寝ない場合
基本的に十分な眠気があり、お腹が空いていなければ寝るはずですが、「寝る=抱っこ(や振動)」のようなねんねのサインができてしまっていると、最初はなかなか一人で寝付けないかもしれません。
その場合、(できればベビーモニターで様子を見ながら)10分おきくらいに部屋に行って赤ちゃんを安心させるように声を掛けます。
そして、ここではいくつかやり方があって、大きく分けると、激しく泣いても手を出さないやり方と、激しく泣いた場合には抱っこしたりしてあやし、寝る前にベッドに戻すやり方があります。
「寝る=抱っこ(や振動)」のようなサインが長い間続いて強化されてしまっている場合には、後者のやり方だとうまくいかないかもしれません。
ちなみにうちの娘の場合は、2ヶ月までは抱っこじゃないと寝ないマンでしたが、2ヶ月から後者のやり方でちゃんと一人寝できるようになりました。
大体一週間くらい続けるとできるようになる子が多いようです。
大事なのは途中で寝かしつけを復活させないことです。
寝かしつけをやめたのに、途中でまた寝かしつけてしまうと、赤ちゃんはより心地よい方を選ぶので、寝かしつけをしてくれと泣くようになってしまいます。
なので、一度始めたら一人寝させるのをあきらめるまでは、やむを得ない場合を除いてやり方を変えないことが大事です。
一人寝は赤ちゃんも嬉しい
赤ちゃんが泣いているのを見守るのはつらいですが、一人で寝付けないのは赤ちゃんにとっても親にとっても辛いことです。
しかし、赤ちゃんが一人寝できるようになると、親は寝かしつけで疲弊することがなくなり、睡眠がしっかりとれるので、気持ちの余裕ができて赤ちゃんにより愛情を注ぐことができます。
赤ちゃんも一人寝できるようになると、長時間気持ちよく寝ることができますし、起きている間には親からより愛情を受けることができます。
そして、できる限り早いうちにできるようにさせたほうが、お互いにハッピーに過ごせる時間が長くなりますので、是非早めにチャレンジしてみてください。