どうも、ぱぱをです。
世の中には泣かせるネントレと泣かせないネントレというものがあるらしく、私がやったジーナ式のネントレは泣かせるネントレに分類されるようです。
ということで、今回は泣かせるネントレと泣かせないネントレと呼ばれるものの違いと、泣かせないネントレは本当に泣かせないのか、という点についてまとめました。
ちなみに参考にしたのは、泣かせるネントレの参考本と言われるジーナ式の
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と、泣かせないネントレの参考本としてよくあげられている
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です。
泣かせるネントレと泣かせないネントレの違い
上記の2冊のネントレ本を比較すると、1日のスケジュール管理等、中身はかなり似通っている事がわかります。
しかし決定的に違う部分が、ジーナ式の方は赤ちゃんを赤ちゃん用の部屋で、ベビーベッドに一人で寝かせるのに対し、清水式(と呼ぶことにします)の方は添い寝を推奨している部分です。
では、一人寝をさせるジーナ式ネントレは赤ちゃんを泣かせて、添い寝をする清水式ネントレでは泣かせないのでしょうか。
赤ちゃんを全く泣かせないネントレはない
結論から言うと、清水式でも赤ちゃんは泣きます。
ただ、清水式では泣いている赤ちゃんに対して、添い寝や胸トントンであやすことを許容しています。
ジーナ式では、5〜10おきに様子を見に行くとはされていますが、あやすことや添い寝は想定していません。
とはいえ、ジーナ式だろうが、清水式だろうが、抱っこや添い乳で寝てきた赤ちゃんが、あるときから突然それをしてもらえなくなったら当然泣きます。
添い寝しようが、胸トントンしようが、赤ちゃんが求めるものは抱っこやおっぱいなのですから、泣くに決まっています。
赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイドのなかでも
これまで大好きだった安心できる眠りの習慣をしてもらえなくなるのですから泣くのは当たり前ですよね。
(中略)
…新しい習慣に変えたその日からすんなり寝てくれる子はほとんどいません。
赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド
と書かれています。
だから泣かせないネントレでも、赤ちゃんの泣き声で心が折れてしまう人が出てきます。
泣かせないネントレという言い方が正確ではないことが、諸々の誤解やネントレの失敗を招いているような気もします(泣かせないネントレという言葉はどこから生まれたのか。。)。
「泣かせない」ではなく、「泣いてもそのままにしない」という方が正確でしょう。
ネントレでなるべく泣かせないためには
スケジュール定着→寝かしつけをやめる
なるべく泣かせないようにするには、ジーナ式でも清水式でも同様のことを書いていますが、スケジュールが定着してから寝かしつけをやめることが大事です。
スケジュールが定着していないと、まだ赤ちゃんの中では寝ることを受け入れられないまま、いつもの寝かしつけなしで寝なければならないことになり、拒否反応が強くなります。
スケジュールが定着した後であれば、寝るタイミングなのは分かっていて、ある程度眠くなった状態で、寝かしつけなしで寝る形になるので、抵抗する理由が一つ少なくなります。
また、月齢の小さい頃に始めるほうが、寝かしつけが強く定着しておらず、赤ちゃんの柔軟性があるので、泣かせる時間は少なくて済みます。
一度始めたらやり方を変えない
また、寝かしつけなしに挑戦したものの、赤ちゃんのギャン泣きに耐えかねていつもの寝かしつけをしてしまうと、赤ちゃんはいっぱい泣けばいつものをしてくれるんだということを学習してしまいます。
そうなると、次の日ネントレを再開しようとしても、赤ちゃんはより激しくなくようになってしまいます。
なので、ダメなときは無理に寝かしつけず、少し起こして気分転換をさせて再挑戦する等したほうが良いです。
そして、一度やると決めたらネントレを断念するまでやり方を変えないようにしましょう。
泣かせることは悪いことではない
自分が楽をするために、赤ちゃんに無理強いをしていると思ってネントレをやると、赤ちゃんを泣かせて可哀想なことをしている、と自分を責めながらやることになります。
しかし、ネントレは親のためだけのものではありません。
赤ちゃんにとっても、眠くなったときに一人で眠れるようになることは、いろんなメリットがあります。
- 睡眠の途中で起きにくくなるので、長時間、質の良い睡眠が取れる
- 質の良い睡眠をたっぷり取れるので、起きたときに気持ちが良い
- 同じ理由で、起きている間もすぐ疲れない
- 親もしっかり眠れるので、笑顔で元気な親にお世話をしてもらえる
なので、ネントレは赤ちゃんと親、双方のためのしつけと思ってやると、「ごめんね」ではなく、「一緒に頑張ろうね」という気持ちで行なえるのではないでしょうか。
泣かせるネントレ(ジーナ式)の考え方
ジーナ式はイギリス人のジーナ・フォード氏が自身のナニー(母親に代わって子育てをする人)として長年の経験から編み出したもので、赤ちゃんを別の部屋で、一人で寝かせることが普通とされる文化圏で生み出されたものです。
また、ジーナ式は子育てというよりも、ナニーとしての仕事のやり方として画一的にやってうまくいく方法を見つけた、という感じが個人的にはしています。
また、初版が出されたのが1999年なので、内容的には20年くらい経っていることになり、最新の研究等は加味されていません。
泣かせないネントレ(清水式)の考え方
清水式は日本人の清水悦子氏が論文を読み、試行錯誤を繰り返して、日本人の生活スタイルに合わせて生み出したものです。
ただ、スケジュールはジーナ式とほぼ同じで異なるのは、添い寝を推奨している点や、赤ちゃんとお母さんに優しい点です。
清水式では、スケジュールはありますが、赤ちゃんの様子を見て、赤ちゃんに合わせて自由に変えてよかったり(ただし後述するように失敗しやすくもなる)、ねんねがうまくできたら、起きたとき赤ちゃんにお礼を言ったりと、子育て(母親と赤ちゃんの気持ち)の観点を組み込んでいます。
また、2011年に初版を発行しており、医学博士の監修も受けているため、わりと最近の研究まで含めた内容になっています。
泣かせるネントレ(ジーナ式)のゴール
ジーナ式の場合、赤ちゃんは一人でベビーベッドで寝るようになります。
なので、基本的には誰がやっても寝かせることができます(ナニーとしては、いずれ母親に引き継がなければならないのでそうでなければならなかったというのもあると思います)。
なので、赤ちゃんをベッドに寝かせたあとは、赤ちゃんをベビーモニターでちょくちょく確認しながら親のフリータイムになります。
泣かせないネントレ(清水式)のゴール
清水式の場合は、添い寝(+赤ちゃんの入眠グッズやイチャイチャタイム等)が必要になります(詳しくは本を読んでみてください)。
添い寝なので、月齢が小さい頃は誰でも良いかもしれませんが、月齢が進んで添い寝している人が判別できるようになると、こだわりが出てくるかもしれません。
普段からパパがやったりママがやったりしていれば、どちらでも寝かしつけることができるのではないかと思います。
こちらも添い寝で赤ちゃんが寝たあとは親のフリータイムになります。
泣かせるネントレと泣かせないネントレ、どちらを選ぶのがよいのか
どちらが良いか、ではなく、どちらが自分と赤ちゃんに向いているか、という観点で決めるのが良いと思います。
ということで、ジーナ式と清水式について内容を比較してみました。
ジーナ式 | 清水式 | |
スケジュール | ほぼ同じ | ほぼ同じ(調整推奨) |
効果が出るまでの期間 | ほぼ同じ | ほぼ同じ |
寝かしつけ | なし(一人寝) | 少しあり(添い寝等) |
朝まで起きなくなる時期 | 3ヶ月頃〜 | 5ヶ月頃〜 |
赤ちゃんへの対応 | 厳しめ | 優しめ |
泣かせる量 | 少し多いかも | 少し少ないかも |
本の読みやすさ | 読みにくい | 読みやすい |
ネントレスケジュールについて
清水式はスケジュールの調整を推奨していますが、ネントレをやり始めたばかりで、スケジュールを調整するのは結構難易度が高く、ネントレ失敗につながる可能性が高くなると思います。
ある程度スケジュール通りにやって、それが赤ちゃんの中でも定着してきてから調整していったほうが良いと思います。
調整するときには、赤ちゃんが疲れすぎないように、適度に昼寝をはさみつつ、昼間に寝かせすぎないようにすることが大事です(参考→【ジーナ式ネントレ】スケジュールが崩れたときのリカバリ方法)。
ネントレ中に泣かせる量について
これはどっちも試したわけではないですし、個人差もあるので、どっちが多いとは言い難いので、「〜かも」という表現にしています。
あやしている分、泣きはすくないかもしれないし、逆にそばにいるのでなんでいつもの寝かせ方をしてくれないんだと、より激しく泣くかもしれません。
なので、泣かせる量についてはほぼ差はないかもしれません。
差があるのは既に書いたように、添い寝やトントンをしてあやしてあげられるかどうかという点です。
最後に
どちらを選んでも、それが赤ちゃんと他の家族のことをちゃんと考えて決めたものなら間違いではないと思います。
もちろん、考えた結果ネントレをやらないという選択もありです。
家族も含めてちゃんと納得した上で、やると決めたら、スパッときっちりやりましょう。
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