どうも、ぱぱをです。
我が家はNHKの子供向け番組にいつもお世話になっています。
しかし、ふとしたきっかけで、NHKの契約が何やらおかしいことに気づき、最終的に、衛星契約と地上契約の差額を6年分遡って返してもらえることになりました!
今回はその経緯を書きたいと思います。
もし、自分の家のテレビでBS放送が見れないのに衛星契約になっている(2ヶ月で4460円払っている)という人は、衛星契約と地上契約の差額分を返してもらえるかもしれません。
参考にしてみてください。
【前提知識】衛星契約と地上契約
NHKの契約には衛星契約と地上契約があり、見れるチャンネルと受信料が異なります。
●衛星契約
BS放送と地上波放送が見れる契約で、2ヶ月で4460円です(2020年9月8日時点)。
●地上契約
BS放送は見れず、地上波放送だけが見れる契約で、2ヶ月で2520円です(2020年9月8日時点)。
BS放送を観るにはそのための設備が必要
ここで注意が必要なのですが、地上波放送は地デジ対応のテレビを設置していれば、誰でも見ることができますが、BS放送はそうではありません。
BS放送を見るには、そのための設備が整っていることが必要になります。
BS放送を見るために必要な設備
BS放送を見るための契約・設備には大きく4つあり、
- パラボラアンテナ
- 光回線のテレビサービスの契約と対応チューナー
- ケーブルテレビの契約と対応チューナー
- 光TVサービスの契約と対応チューナー
のいずれかが必要です。
戸建の場合であれば、自分でやっているかどうかでわかりますが、集合住宅の場合は、管理会社に問い合わせる必要があります。
BS放送が見れないのに衛星契約をしている場合がある
そして、NHKの集金人で悪質な人に当たると、そのような設備があるかどうかをちゃんと確認せずに衛星契約を結ばされてしまうことがあるので要注意です。
我が家の場合がそうでした(他にもかなりいるようです)。
衛星契約のほうが、その人に多くの歩合給が入るのかもしれません。
もし、いま衛星契約をしていて、BS放送が見れるかどうかわからないのであれば要確認です。
それで数万円戻ってくる可能性があるのですから…!
ここから、我が家で衛星契約を結ばされた経緯と、今回地上契約に切り替えて、過去6年分の差額を遡ってNHKから返還してもらうまでの経緯を書いていきます。
実際にBS放送が観れるか確認したり、NHKに差額の返還を求める際の参考にして頂ければ幸いです。
衛星契約と地上契約の差額をNHKから返してもらうまでの経緯
新規契約時の設備の確認はなし
ままをさん(奥さん)が初めてNHKを契約したのは約6年前で、その時のNHKの集金人は仕事終わりの時間を狙って来ていました。
慣れない仕事で疲れていて、よくわからないままに、特に確認もされず「ここのアパートは衛星放送が見れるから」と衛星契約を結ばされました。
しかし、当時住んでいたアパートはJCOMの契約をしないとBS放送は見れないようになっていたので、NHKの集金人が確認をちゃんとしていれば衛星契約を結ぶはずがありません。
個人的には衛星契約をしている事自体が、NHK側が確認をちゃんとしていないことの証拠と言ってもいいのではないかと思います。
引越し後の契約更新時の設備の確認もなし
そして2年前に今の住居に引っ越した際に、NHKの集金人が来たときも、ちゃんとした確認がないまま、衛星契約で住所の更新だけが行われました。
NHKの支払いはままをさんに任せていたので、私も特に契約内容について詳しく確認することはありませんでした。
衛星契約と地上契約で金額が違うことを初めて知る
そして先日、NHKの受信料の支払いを私の方ですることになり、2ヶ月で4460円もするのか、随分高いなーと思って安くする方法がないか調べていました。
すると、NHKの契約には衛星契約と地上契約の2種類があって、BS放送をみれるのなら料金の高い衛星契約を結ぶ必要があるがそうでなければ料金の安い地上契約でよい、ということを知りました。
それで念の為、うちのアパートはBS放送を見れるのだろうかとチャンネルをBS放送に変えてみたのですが、「(BS放送の電波を)受信できませんでした」と表示されてBS放送は見れませんでした。
そこで、もしやうちのアパートは地上契約でよいのでは?それなら過去に衛星契約で払った差額分も不当利得で返してもらえるのでは?と考えました(学生時代に法律をかじっていたので)。
自分でBS放送が見れるか確認
まず自分で本当にBS放送が映らないのか確認したのですが、そのときに確認したのは、以下の5つです。
- テレビのアンテナ設定でBS放送用のアンテナ入力をオートではなくONにしてもBS放送が映らないこと
- アパートにBS放送用のパラボラアンテナがないこと(屋根上についてはGoogle earthの航空写真で確認)
- テレビ用のコードの差し口がアパート側に一つしかないこと(2つある場合はもう一方がBS放送用の差し口の可能性がある)
- テレビに地上デジタル用の差し口とBS放送用の指し口があり、コードをBS放送用の方に差し替えてもBS放送が映らないこと
- BS放送の受信強度の確認をすると、BS放送のすべてのチャンネルが「受信できませんでした」となること
ここまでの確認はテレビの取扱説明書でできることでした。
この時点で、今のアパートはBS放送は映らない可能性がかなり高くなりました。
あとはアパートの設備が故障しているとかそういう可能性もあるので、次にアパートの管理会社にBS放送が見れるのか確認しました。
不動産管理会社にBS放送が見れるか確認
まずは今住んでいるアパートについて確認
今住んでいるアパートの管理会社に電話したところ、「うちでは調べられないので、こっちに電話して聞いてください」というたらい回しを2回もされました(代理店の弊害ですね)。
ようやく大元の管理会社にたどり着いたと思ったら、「BSは見れるようになっています」と言われました。
しかし、こちらでは見れないことを確認していたので、BS放送が実際に映ることを確認するまでは引き下がれません。
なので、色々設定しても見れなかったことを伝えると、「担当者が不在なので明日折返しお電話します」ということになりました。
翌日担当者から電話があり、事情を聞くと、別途JCOMの契約をすれば見れるが、それをしていなければ見ることはできない、と言われました。
担当者じゃないと細かいところはわからないこともあるようなので、先にBS放送が見れないことを確認しておいてよかったです。
同時に前に住んでいたアパートについても確認
私はテレビを持っていなかったかったため、ままをさん(奥さん)が前に住んでいたアパートの管理会社に電話してもらい、BS放送が見れるアパートなのか確認してもらいました。
すると「JCOMの契約をしないとBS放送は見れない」と言われたため、これは前のアパートで払った分についても返してもらえるかもしれない、と思いました。
NHKに電話して差額分返してもらえないか相談
電話をしたのはNHKのふれあいセンターです。
契約していたのはままをさん(奥さん)だったのでままをさんに電話してもらいました。
●1回目の電話
この時点で門前払いされたら諦めようかとも考えていましたが、以外にも、担当オペレーターの人は契約情報等を確認して、担当の方から折り返し電話すると言ってきました(契約者は奥さんなので奥さんに電話してもらいました)。
ここで門前払にはされなかったため、返金の可能性があると踏み、次に担当の人から返せないと言われたら、それはおかしいと言ってやろうと思って電話を待ちました。
実際、見れない分の衛星放送の料金をとっているのはどう考えたっておかしな話です。
こちらが同意して結ばれた契約だとしても、それは衛星放送が見れるからとNHKの集金人に言われて結んだ契約であって、こちらとしてはそのへんはよくわからないわけです。
本来であれば、NHKの集金人がきちんと衛星放送を見れることを確認した上で、衛星契約を結ぶべきところ、それをNHK側が怠ったために間違った契約を結ばされ、過剰な料金を取られていたわけです。
これを普通の民間企業がやっていたとしたら世間から総バッシングを受けてもおかしくありません。
なので、公共放送を語るNHKが返金しないという対応はありえないと考えていました。
ここで突っぱねられたら、内容証明郵便や少額訴訟まで考えていました。
支払い済み受信料については返金対応していないと突っぱねられたので抗議
前回すんなり契約情報の確認をしてくれていたので、もしかしたら返金もすんなりしてくれるのでは、と考えていました。
●2回目の電話
しかし、期待に反してここから以下のようなやりとりがありました。
NHK「申し訳ありませんが、過去に支払済みの受信料についての払い戻しはできかねます。」
ままを(奥さん)「色々調べたら、NHKの集金人がきちんと確認せずに契約した場合には返金されたという情報がいくつかあったんですけど…」
NHK「しかし衛星契約のお客様の署名と捺印もありますし、契約後に今衛星契約になっていますよというダイレクトメールを送っていますが、お客様からの変更願い等はありませんでしたよね」
ままを「ダイレクトメールについては記憶にありませんし、署名捺印はしてますが、NHKの集金人が衛星放送を見れると言ったので、そうなのかと思ってやったものに過ぎません。契約をとったNHKの集金人本人からちゃんと話を聞いて確認をとったんですか?」
NHK「…(黙る)」
奥さん「そもそもそちらの集金人の方がちゃんと確認をしなかったから衛星契約になっていたのに、なんで返金されないんですか?」
NHK「…上の者に確認して折り返します。」
録音していたわけではないので、大体の会話の流れですが、こんな感じだったようです。
特に、抗議する部分についてはちょっと感情的になっちゃったと言っていました。
あっさり返金に応じる
●3回目の電話
3回目の電話はバトルになりそうだったので、録音の準備をし、何かあったら手助けできるように、スピーカーにして私も横で聞いていました。
が、しかし…
NHK「以前に住んでいたアパートの管理会社に確認したところ、たしかに別途JCOMの契約がないと見れないことが確認できました。現在お住まいのところについても別途契約がないとBS放送が見れないということでしたので、契約の最初から現在に至るまでの差額分をお返しいたします。」
ままを(奥さん)「ありがとうございます。(え?まじで?そんなあっさり?)」
電話の最初から返金するという話だったので、あまりにも拍子抜けしてびっくりしてしまいましたが、二人でサイレントハイタッチをしました(笑)
NHK「返金の時期や金額についてはこちらからお答えすることはできかねますが、1ヶ月後くらいに、振替口座の方に振り込みますので記帳等でご確認ください。」
ままを「わかりました。今後の契約については地上契約に切り替わるんですか?」
NHK「それはこちらの方でお手続きいたしますので大丈夫です。」
こんな感じで、前の電話で少し強めに抗議したらあっさり対応が変わりました。
これが公平性云々を口にしているNHKのやり方なのか?と返してもらえることになってからも、なんだか腑に落ちませんでした。
最後に「他にお聞きになりたいことはありますか?」と聞かれたときに、なんで急に返してもらえることになったのか聞けばよかったです。。。
何はともあれ、約6年分の衛星契約と地上契約の差額を返してもらえることになったので、返ってきたらみんなで祝杯を上げる予定です。
BS放送を見れないのに衛星契約になっているなら差額を返金してもらえる可能性あり
ここまで読んでもらっていれば、だいたい何をすればよいかわかっているかもしれませんが、差額の返還請求が可能かどうかの確認とその後のNHKとのやりとりのポイントについて、一応まとめておきます。
【手順0】衛星契約になっているか確認する
NHKの契約が衛星契約かどうかはNHKとの契約書面の控えを見ても良いでしょうし、支払額がいくらかをみてもわかります(衛星契約は2ヶ月で4460円、地上契約は2ヶ月で2520円です)。
衛星契約になっていて、BS放送が見れるかわからない(あるいは見れない)という人は手順1に進んで、BS放送が見れるか確認しましょう。
【手順1】BS放送が見れるか確認する
いきなり不動産管理会社に連絡して確認しても、私のように「(JCOMと契約すれば)見れるようになってます」と答えられて終わってしまう場合もあるので、まずは自分でBS放送が映るかどうかを確認しましょう。
上記の方法を試してみたけど映らなかった場合、不動産管理会社に電話して何もしないでBS放送が見れるかどうか確認しましょう。
不動産管理会社から「BS放送が見れるようになっている」と言われても、なぜ映らないのか、どうやったら映るのか確認しましょう。
私のようにJCOMと契約すれば見れる、というパターンかもしれません。
不動産管理会社から現状の設備・契約ではBS放送が見れないことの確認が取れたらいよいよ手順2に進んで、NHKに電話します。
【手順2】NHKふれあいセンターに電話する
電話するのはNHKのふれあいセンターでよいと思います。
休日はなかなか繋がりにくく、平日の昼間が繋がりやすいようです。
最初に電話に出るのはオペレーターなので、事情と契約内容の確認だけ行い、おそらく返金する・しないの返答はしないと思います。
後ほど担当者に伝えて折り返し電話する、ということになるでしょう。
【手順3】戦う
そして、担当者からの電話では最初、そういった返金は行っていないと言われることが多いと思います。
ネットで色々調べたときにも突っぱねられた、という話が結構ありました。
しかし、突っぱねられたときにしっかり反論しないと返してもらえません(本当におかしな話ですが)。
反論のポイントは
- NHKの集金人がちゃんと衛星放送が見れるかどうか確認していればちゃんと地上契約を結んでいたはず
- こちらはそのへんの契約内容はよくわからないのだからNHK側がきちんと説明し、確認するべき
- BS放送が見れないのに衛星契約を結ばせている事自体が、NHK側がきちんと確認していない何よりの証拠
- 集金人本人からちゃんと確認をしたかどうか等の事情を聞いているのか
- 契約がどうこう以前に、見ることができないサービスについて料金をとっているのはおかしい(不当利得だ)
- 同じような状況で返金されているという情報がいくつもある(受信料金の公平な負担は求めるくせに公平な返金は行わないのか)
あたりかな、と思います。
それでもダメなら
我が家の場合は、NHKに電話して返金してもらえることになりましたが、そうでない人もいろいろな手を使って返金してもらえた、という話があるようです。
- 消費者庁のホットラインに電話して相談し、そちらからNHKの方に連絡してもらった
- 不当利得返還請求の内容証明郵便を送った
- (弁護士に依頼して)弁護士の名前で返金の請求をした
- (NHKは総務省の管轄なので)総務省の相談窓口に相談する
NHKとしても行政の方から来られたり、法的な手段を取られたりすると嫌らしく、返金に応じやすいようです。
特に訴訟など起こされるとそれに対応するコストが掛かるので、行政経由でダメなら、まずは内容証明郵便を出してみても良いかもしれません。
ただ、弁護士はこの手の依頼は(大した金額にならないので)受けたがらないため、相談料だけ払って書き方を教えてもらうとかのほうが良いかもしれません(ネットで調べても出てきます)。
私は少し法律をかじっていたので、「返金していただけないのであればこちらも法的手段を取らざるを得ませんが、それでもいいですか」と言うつもりでした(NHKとしては、もし負けてニュースにでもなると影響が大きすぎるので折れるのではないかと考えていました)。
ただ、単なるブラフではなくて、向こうがどうぞ、といえばNHKの局長あてに内容証明郵便を送って、それでもダメなら少額訴訟をやってみようかと思っていました。
NHKのやり方はおかしい
今回のやりとりでよくわかりましたが、前の電話では「返金対応は行っていない」と言っていたのに、抗議されて上の者に確認した途端に「返金します」というのはどう考えてもおかしいです。
最初の「返金対応は行っていない」で諦めた人は返金してもらえず、抗議した人は返金してもらえるというのは、誰でもSNS等で情報が共有できる今の時代では通用しないやり方ですし、公共放送を名乗る組織が取るべき態度ではないと思います。
この記事を読んで、もし差額を返してもらえたら、ぜひSNS等で周りの人にも教えてあげてください!!