どうも、ぱぱをです。

ネントレ本レビュー企画の第1弾は ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 でした。

第2弾となる今回は、第1弾の中でもちょっと紹介した、「マンガでよくわかる赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」です。

ちなみにネントレ本の比較・評価についてはこちらの記事で書いています。

【関連記事】
【ネントレ本完全比較】自分におすすめの1冊を見つけよう

マンガでよくわかる赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド

この本は、2011年に出版された別書籍「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」が、2018年にマンガ化されて読みやすくなったものです。

なお、2013年にイラストを多用して読みやすくした「イラストでわかる!赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」も出版されており、2011年に出版された本と合わせて20万部のベストセラーとなっています。

同じ内容の本を、形を変えて3冊も出すということはあまりないでしょうから、それだけこの安眠ガイドに人気があるということだと思います。

実際子育て支援センターの図書スペースに置かれていたりして、この安眠ガイドが子育ての現場でも重宝されていることがわかります。

自身も子供の夜泣きに苦しんだ過去

著者である清水悦子さんは、自分自身、長女の壮絶な夜泣きで育児ノイローゼになった過去があります。

なので、赤ちゃんが寝てくれなくてつらいママさんの気持ちがよくわかっており、本全体を通して、ママさんに対する優しさにあふれています。

現在は、夜泣き専門保育士という肩書をもち、NPO法人「赤ちゃんの眠り研究所」を主宰して夜泣きに悩む子育て家庭のサポートをしているようです。

なので、自分の経験だけに基づくようなやり方ではなく、様々な子育て家庭で効果のあるやり方をわかりやすく教えてくれます。

マンガ版安眠ガイドの優しく、かわいいイラストの作者はなんと…

読んでいるときから、優しいタッチで描かれていて、かわいいマンガだなぁと思っていましたが、あとがきを読んでびっくりしました。

なんと、安眠ガイドのマンガ担当であるたかはしみきさんは、あの「こげぱん」の作者だそうです(あとがきを読んで驚きました)。

どうりでかわいさがあふれているわけですね。

普通に読んでいるだけでほっこりした気持ちになります。

マンガ版安眠ガイドの評価

この本の評価は、こんな感じです。

読みやすさ★★★★★
実践しやすさ★★★★
詳しさ★★
医学的な根拠の強さ★★★
赤ちゃんへの優しさ★★★★
ママ(パパ)への優しさ★★★★★

なお各指標に含まれる評価の観点については、【ネントレ本完全比較】自分におすすめの1冊を見つけよう を参照してください。

読みやすさ★★★★★

後でも書くように、ほとんどがマンガやイラストで構成されており、とても読みやすいです。

目次が4人のモデルケースで構成されているので、ハウツー的なかじり読みをしたい人にはあまり向いてませんが、それを補ってあまりある読みやすさなので、★5にしています。

実践しやすさ★★★★

ネントレのやり方についても、赤ちゃんのタイプに応じたやり方をイラストを使って説明しており、シンプルでわかりやすいです。

ただ、15分程度試してダメそうなら、気分転換に起こして遊んでみたりすると書いており、時間がかかりそうなのと、夜中にそのやり方をすると睡眠時間が大きく削られてしまうのではないかという懸念があり、★4にしています。

詳しさ★★

マンガやイラストにページの大半を割いているため、情報量的には最低限必要な情報+αくらいです。

他のネントレ本と比べると情報量的には少なめで、特にうまくいかない場合の対処法についてあまりパターンがないので、★2にしています。

医学的な根拠の強さ★★★

本書の中で医学的な根拠に触れている部分は少ないですが、内容的には医学博士の監修を受けている「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」と同じなので、★3としています。

赤ちゃんへの優しさ★★★★

本書でも「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」と同じく、添い寝状態で寝かしつけをしています。

寝かしつけを変える過程で泣かせはしますが、ずっと近くにはいられるので「◯分間は泣いていてもそのまま見守る」等の一般的なネントレのやり方に比べると「赤ちゃんが可哀想」と思わなくてよいので★4にしています。

ママ(パパ)への優しさ★★★★★

ママへの相談形式をとっていることもあって、困っているママに対するねぎらいと共感があり、マンガの絵の雰囲気も相まって読んでいてとても救われるし、励まされます。

ネントレを「ママと赤ちゃんでうまく寝られる方法を作る」ための共同作業のように書いており、ママの心のフォローもされているので★5にしています。

マンガ版安眠ガイドを読んだ感想

圧倒的に読みやすい

マンガやイラストがメインで、図もたくさん使われているので、圧倒的に読みやすいです

たまに「マンガでよくわかる」と書いているのに、ほとんどが活字で、マンガは挿絵程度にしか入ってない、みたいな本もあったりしますが、この本は本当に大部分がマンガ、あるいはイラストで描かれています。

試しに数えてみたら、なんとマンガ版安眠ガイドの全165ページ中110ページがマンガあるいはイラストで構成されていました(1ページ目からいきなりマンガです)。

まさにその名に違わず、というところですね。

これなら育児で余裕がないママさんでも、ササッと読んで実践することができるのではないかと思います。

内容についても、ネントレのスケジュールから順を追って、次に寝かしつけ、その次に兄弟がいるケース、その次に卒乳の仕方となっており、ネントレの最低限の部分+αまでカバーされています。

また、体内時計や神経伝達物質の仕組み等からどうするべきか書いているので、読んでいてすんなり納得することができました。

ママに対する優しさにあふれている

イラストもそうですが、マンガの中での悦子ママ(清水悦子さん)の語り口がとても優しいです。

決してママさんを否定したり、責めるような言い方はしません。

自分自身が同じような経験をしているからだと思いますが、(マンガの絵との相乗効果で)苦しんでいるママさんに、寄り添って励ましてくれるような感じがして、読んでいてすごく元気をもらったような気がします

そして全体を通して、ママさんの気持ちを汲み取りながら、ママさんがスムーズに赤ちゃんを寝かせられるように、上手に導いてくれています。

安眠ガイド式ネントレスケジュールの特徴

ジーナ式のネントレスケジュールとかなり似通っており、大人の食事の時間である12〜14時、19〜22時に赤ちゃんの長めのねんねがくるように組まれています。

ただし、夜通し寝るようになるのは7、8ヶ月くらいからが多いようです(ジーナ式の場合は2、3ヶ月くらいから)。

おそらくその違いは、ジーナ式が7〜22時の間に一日に必要な授乳量を飲ませてなるべく早く夜通し寝るようにしているからで、こちらのスケジュールでは、そこまで夜通し寝にこだわっていないことから出てきていると思われます。

実際夜通し寝かせようとすると、いろいろと考えることが増えるので、この本ではその部分はカットしてシンプルに実践しやすくしているのではないかと勝手に想像しています。

安眠ガイドの寝かしつけのなくし方

この本では寝かしつけをなくすのではなく、安眠グッズを使ったりして自分たちが楽に続けられる寝かしつけに変えるという方法をとっています

寝かしつけの変え方については、おっぱいに執着が強かったり、物音に敏感ですぐ起きてしまうなど、赤ちゃんのタイプに応じたやり方が書かれています。

自分の子供のタイプに合わせてやることで、なるべく泣く時間が少なくなるようになっています。

この部分もすべてマンガ形式で描かれているので、とても読みやすいし、わかりやすいです。

マンガ版安眠ガイドをおすすめする人、しない人

おすすめする人

  • 赤ちゃんに夜長く眠って欲しい人
  • 赤ちゃんをいつ、どれくらい寝かせればいいのかわからない人
  • 今の寝かしつけが大変な人
  • ネントレのやり方を知りたい人
  • 育児がつらい人
  • ネントレのために本を読む余裕がない人
  • わかりやすくてシンプルなものがいい人
  • 活字よりもマンガ派の人
  • 書かれている内容を読んでビビッときた人

おそらくネントレ本の中でダントツに読みやすいので、文字の多い本を読むのが苦手だったり、とにかくわかりやすく、さっと読んで実践できるものがいいという人には特におすすめです

色々なうまくいかないパターンへの対処法は少なめですが、その分シンプルですし、語り口が優しいので、時間や気持ちに余裕がない人にはいいと思います。

私は1時間位くらいで1冊さらっと読めちゃいました。

おすすめしない人

内容がシンプルなので、既にいくつかネントレ本を読んで試したけどうまくいっていない、という人にとっては目新しい情報は少ないかもしれません。

また、夜通し寝るようになる時期が7、8ヶ月と少し遅めなので、早く赤ちゃんに夜通し寝てもらって、自分も夜ちゃんと寝れるようにしたいという人には、 ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座 の方がおすすめです。

マンガ版安眠ガイドに書かれている内容(本の目次)

本にどんな内容が書かれているのか知りたいときに、目次に目を通すのが早い…と思うんですが、この本は目次があっさりすぎるので、少し私の方で目次に補足していきます。

目次については著作権に引っかからないようですが、もし著作権者側から指摘があれば削除させてもらいます。あしからず。。

なお、この本は育児の悩みを抱える4人のママに対してアドバイスをする形で話が進んでいきます(数字はページ数です)。

自分と重なるママさんがいるか探してみてください。

ゆきの悩み 生活リズム

  • ゆき’s Story … 20
  • Column 赤ちゃんもママもパパも快適「安眠スケジュール」… 42
  • 月齢別・年齢別 安眠スケジュール
    • 生後0〜1ヶ月 … 46
    • 生後2〜4ヶ月 … 48
    • 生後5〜6ヶ月 … 50
    • 生後7〜8ヶ月 … 52
    • 生後9〜11ヶ月 … 54
    • 1歳〜1歳6ヶ月 … 56
    • 1歳7ヶ月〜3歳 … 58
    • 4歳〜5歳 … 60

ゆきの悩みは「生後7ヶ月の赤ちゃんが夜中何度も起きてしまうこと」です。

夜1〜2時間おきに泣いて起きるので、そのたびにおっぱいで寝かしつけていて、寝不足だし、旦那は起きないので、旦那にイライラしてしまったりしています。

これに対し、悦子ママは日中の生活の仕方や赤ちゃんの起こし方、起きたときや寝るときの決まった習慣の作り方について説明しています。

なおこの悩み 寝かしつけ

  • なおこ’s Story … 62
  • Column 赤ちゃんって、なんでこんなに起きちゃうの? … 97

なおこの悩みは「生後11ヶ月の赤ちゃんの寝かしつけがとても大変なこと」です。

抱っこしてゆらゆらしないと絶対に寝ず、座ったり止まったりすると泣き出してしまいます。

途中で背中スイッチが発動して寝かしつけに1時間〜2時間かかることもざらで、寝た後も夜中に目をさますたびに抱っこで寝かしつけているので、体力的にも精神的にもしんどいという状況です。

これに対し、悦子ママは寝かしつけのやり方を変えることを提案し、赤ちゃんのタイプに応じた寝かしつけの変え方について説明しています。

ちあきの悩み きょうだい ねんね

  • ちあき’s Story … 104
  • Column 最近の日本の赤ちゃんの眠り事情 … 115
  • Column 赤ちゃんの生活リズムはパパがつくる? … 117

ちあきの悩みは「上の子と下の子で生活リズムがずれていてどちらもうまくいかないこと」です。

ちあきには、生後3ヶ月の赤ちゃんとその上に3歳になるお兄ちゃんがいます。

2人の子供の生活スケジュールが違うので、赤ちゃんが寝たときにはお兄ちゃんは元気に起きていて、赤ちゃんを起こしてしまいます。

逆に、お兄ちゃんが寝た後に赤ちゃんが泣いて起きるので、お兄ちゃんも起きてしまい、ちあきは子供の睡眠不足を心配しています。

さらにお兄ちゃんのイヤイヤ期や赤ちゃん返りも重なり、てんやわんやで子供とゆっくり向き合えていないことでも悩んでいます。

これに対し、悦子ママは同じ時間に子どもたちを寝かせてしまうことを提案し、どちらも子供も満足させる寝かせ方について説明しています。

りさの悩み 卒乳

  • りさ’s Story … 122
  • 赤ちゃんの泣き声、どんなふうに聞こえていますか? … 142
  • エピローグ … 146
  • Column 働くママたちへ … 158
  • おわりに 誰だって育児は”しんどい” … 163

りさの悩みは「1歳半の子供が1、2時間おきにおっぱいを欲しがっておっぱいの回数が減らないこと」です。

日中お腹がすいてなくても、おっぱいを欲しがり、それ以外の方法であやしてもグズり続けます。

夜も2〜3回おっぱいを欲しがって起きるので、寝不足もあって仕事に影響が出てしまっています。

それに対し、悦子ママは日中の授乳の仕方や過ごし方を変えることを提案し、そのやり方について説明しています。

まとめ

ここまで読んでみて、自分が知りたい情報がありそうだったしょうか?

育児に関する情報は、学校の勉強のように何もしなくても誰かが教えてくれるということはありません。

なので、自分から情報を集めるために動かなければなりません。

しかし、育児が始まるともう毎日わからないことだらけだし、でも目の前の赤ちゃんの世話はし続けなくちゃいけないし、毎日寝不足で時間があれば少しでも休みたいしで、全く余裕がありません。

マンガ版安眠ガイドは、余裕がない中でも読めますし、読むことで少し心に余裕ができる本です

さらに本に書いていることを実践すれば、時間的にも体力的にも余裕ができるようになると思います

余裕がないと、何かを改善しようという気持ちも出てこないし、行動もできません。

この本は、育児で余裕のない人に、その大事な余裕を作ってくれる救いの1冊になってくれるのではないかと思います。

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ネントレ本の比較・評価はこちらでやってます。

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