おっぱいマッサージ、乳首マッサージは赤ちゃんが母乳を飲みやすくするために、ママがやっておいたほうがよいものです。
マッサージと聞くと、痛いのかなと思われる方もいるかもしれませんが、どちらも痛くない程度にやるものなので、ご安心ください。
このマッサージをやっておくことで、母乳が出やすく、赤ちゃんに飲んでもらいやすい、そして、ママが痛くなりにくいおっぱいにしておくことができます。
今回はおっぱいの出る仕組みから、おっぱいマッサージ、乳首マッサージのやり方をまとめてみました。
おっぱいが出る仕組み
出産後、胎盤が排出されると、女性ホルモンの量が増え、おっぱいが張ってきて、乳首から母乳がじわっと出てきます。
産後2、3日出る黄色っぽい母乳は初乳と呼ばれ、ママの免疫物質をたくさん含んでいるものなので、ぜひ赤ちゃんに飲ませてあげましょう。
その後、赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、脳下垂体でプロラクチンという成長ホルモンが分泌され、母乳が作られます。
赤ちゃんが生まれてすぐのおっぱいは、まだ母乳をいっぱい作れませんが、赤ちゃんに何度も吸ってもらううちに、だんだんたくさん母乳を作れるようになります。
母乳は赤ちゃんに吸われた分だけ作られるので、母乳で育てる場合には、赤ちゃんにいっぱい吸ってもらいましょう。
特に、生まれてすぐの赤ちゃんは胃が小さく、一度に飲める量が少ないので、欲しがるたびに(泣く度に)おっぱいをあげましょう。
徐々に、一度に飲める量が増えて、授乳の間隔が空いてきます。
おっぱいマッサージのやり方
おっぱいマッサージはおっぱいの血行を良くして母乳の出を良くするためのものです。
すべての動作は痛くない程度に優しく行います。
- 両方のおっぱいの付け根に指を添えて、おっぱいを寄せてから上に持ち上げる
- 片方のおっぱいを両手で支えて反対の肩の方へ持ち上げる
- 片方のおっぱいを両手で支えて上に持ち上げる
- 片方のおっぱいを両手で下から支えて、ほぐすように上下に揺らす
このとき、おっぱいにしこりがあってももみほぐさないようにします。
しこりは授乳時や搾乳時にその部分を搾るようにしましょう。
おっぱいがパンパンに張って痛かったり、熱がある場合には、乳腺炎の可能性もあるので、母乳外来や医院に相談してみましょう。
乳首マッサージのやり方
乳首マッサージは赤ちゃんが吸いやすい乳首を作り、授乳によって乳首が傷つかないようにするためのものです。
臨月ころから開始しますが、切迫早産の方などは切迫流産・早産の危険があるため、乳首マッサージを始める際にはかかりつけの医師に確認するようにしましょう。
赤ちゃんが吸いやすい乳首とは、柔らかくて5mm以上の長さがある乳首です。
乳輪部と乳頭部の両方を柔らかく伸びるようにしましょう。
すべての動作は痛くない程度に優しく行います。
乳首マッサージをする前には、手を洗い、終わったら、濡らしたタオル等でおっぱいをきれいにしましょう。
- 親指、人差し指、中指で乳輪ごと乳頭をつまんで引っ張る
- 乳輪ごと乳頭をつまんでひねり、そのまま引っ張る
- 乳頭を指でこねる
以上の動きを1分から3分程度かけて、色んな方向からまんべんなく行い、乳輪と乳頭を柔らかくします。
乳頭からシャワーのように母乳が出てくれば、乳腺の開通はOKです。
あとは赤ちゃんが吸うことで、赤ちゃんが吸いやすい形になっていきますので、最初はうまく吸えていなくても何度も吸わせましょう。